外国人留学生が大学に出願する際に必要な書類について

外国人留学生が日本の大学に出願する際、日本人学生に比べ、提出しなければならない書類がたくさんあります。準備するのに時間がかかったり、細かい注意が必要な点があったり、とても複雑です。
 しかし、書類が間違っていると出願すらできず、試験も受けられません。書類を正しく準備するというのは、合格のための第一歩なのです。今日はそんな「外国人留学生特別入試」の出願に必要な書類の特集です。

書類が全部準備できたら、送り方もCHECK! ⇒ その書類そのまま送って大丈夫?【外国人留学生入試】

 まずはどんな書類が必要になるのか確認していきましょう。出願する学校によって必要な書類は異なりますので、必ず「入試要項」を確認するようにしましょう。

 必ず提出しなければならない書類の一つです。自分の卒業した母国の高校の「卒業証明書」または「卒業証書」が必要です。
 基本的には「卒業証明書」が必要になります。必要な時に学校に発行してもらいます。
 時々「卒業証書」が必要な学校があります。卒業証書は卒業時に一回しか発行されないとても大切なものなので、「受験日に返却」や「郵送で返却」と確認後に必ず返してくれます。
 ※「卒業証明書」と「卒業証書」の混同に注意!
 大学を卒業、退学した人は大学の「卒業証明書」「退学証明書」も必要になります。高校、大学どちらも提出します。

 必ず提出しなければならない書類の一つです。自分の卒業した母国の高校の「成績証明書」が必要です。高校3年間すべての成績が書いてある必要があります。高校3年次に日本に来て、3年次の成績がない場合、出願する大学に問い合わせましょう。そのまま提出してもいい大学もありますが、理由書が必要な大学もあります。
 入試の方式によっては統一試験(中国の場合は会考や高考)の成績が必要な場合があります。その時は 「認証」が必要なことが多いです。-上智大学総合人間科学部社会福祉学科、慶應義塾大学B方式入試など…
 大学を卒業、退学した人は大学の「成績証明書」も必要になります。 高校、大学どちらも提出します。

 出願する大学によって必要な書類が異なります。提出の必要がない大学も多いです。ここで注意するべき点は2つ。
 経費支弁書に両親の印鑑や署名が必要な場合があること。もう一つは、預金残高証明書は誰の名義のものか学校によって異なることです。これらの書類は「貯蓄」、「仕送りの額」や「アルバイトの収入」などを確認し、問題なく学費が払えるか確認するものです。大体1年分の学費があれば大丈夫と言われています。

 病院で作成してもらいます。提出する必要がない大学も多いです。必要な場合、大学の所定用紙を利用します。所定用紙は願書の中かHPからダウンロードします。

 日本語学校が作成する書類です。提出する必要がない大学もあります。学校によって必要な書類が異なるので、入試要項をしっかり確認しましょう。出席率は日本語学校在籍中、全ての出席率が必要です。出席率はビザに関わる大切なものなので、大学側も厳しくチェックしています。厳封して提出します。

 「留学ビザ」を持っているということを証明する書類です。
 パスポートは自分の顔写真、名前などが載っている最初のページが必要です。
 住民票は市役所・区役所でもらいましょう。その日にもらえます。「在留期限」が書いてある住民票が必要です。注意しましょう。

 学校によって提出する書類が違います。入試要項を必ず確認しましょう。EJUは「受験票」「成績確認書」が必要になることが多いです。「成績確認書」はHPからダウンロードできます。JLPTは結果通知書のコピーで大丈夫な大学が多いですが、「成績証明書」が必要な場合があります。その時はHPから申し込みをして、郵送してもらいます。
 TOEFLは実施機関から大学に「直送」する必要があります。手続きを忘れないようにしましょう。時間がかかるので早めの準備が大切です。TOEICはスコアレポートが必要です。

 ①~⑤以外に、学校によってさまざまな書類が必要です。特に多いのが「志望理由書」です。学校によって形式が異なります。時間をかけてしっかり準備しなければなりません。先生と相談しながら準備しましょう。
「推薦書」は必要な大学はあまり多くありません。早稲田大学や慶應義塾大学、または神学部などに出願する場合に必要になります。母国の高校の校長、または指導教員に書いてもらう必要があります。これも厳封して提出します。

 <母国の書類>電話で発行してくれる学校もありますが、直接学校に行かなければならない場合もあります。その場合は、両親に学校に行ってもらいましょう。発行してもらったものを両親に郵送してもらいます。
 母国の銀行の書類が必要な場合も同じです。インターネットで印刷したものにも印鑑が必要ですので、銀行に持って行って、印鑑を押してもらいましょう。

 <日本語学校の書類>学校の事務所で申し込みをしましょう。早稲田文化館では、教室に証明書の申し込みの仕方の案内があります。それを見て、間違いの内容に申し込みをしましょう。1週間時間がかかります。

 <志望理由書>進学担当の先生と一緒に準備しましょう。書いたものは必ず先生に見てもらい。意見をもらいましょう。そして日本語も直してもらい、きちんと完成させましょう。大学の先生は、志望理由書もちゃんと読みます。丁寧に書いた志望理由書は印象がいいです。

 原則、証明書は原本を出さなければなりません。母国の高校の証明書は「朱印」「発行日」が必要です。1つの学校に出願するのに、1部使います。3校出願するためには3部必要です。

 基本的に「日本語」「英語」以外の証明書は「日本語訳」が必要です。「英語」で証明書を発行してもらえば、だいたいの学校の出願は問題ありません。
 しかし、「中国語」の原本が認められる学校もあれば、「日本語」しか認めない学校もあります。入試要項をチェックしましょう。
 「日本語訳」の作成は「認証」が必要な場合と、日本語学校の翻訳でも大丈夫な場合があります。わからない場合は先生と一緒に入試要項を確認しましょう。

 証明書に「有効期限」を定めている学校があります。一番多いのは出願日から「3か月以内」に発行された証明書。出願日から「半年以内」もあります。入試要項をよく読みましょう。「有効期限」がない学校もありますが、証明書を準備する時期はよく考えましょう。

  最近、母国の証明書を「厳封」して提出しなければならない学校が増えてきています。早稲田大学、慶應義塾大学です。封筒に「学校印」が必要な場合があります。入試要項に、どのように「厳封」すべきか記載があります。必ず確認しましょう。
 また、「厳封」された証明書は開けてはいけません。開けたら無効になります。気を付けましょう。

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