早稲田文化館で日本語を学び、大学合格という夢への第一歩を踏み出した学生の合格体験記!

第7回目は2020年12月に早稲田文化館日本語科に入学した朱文卓さんです。

合格校

○早稲田大学 文学部(美術史コース)○
〇早稲田大学 文化構想学部〇
○同志社大学 社会学部○

 

 

 将来は美術館で学芸員として働きたいという朱さん。浮世絵など日本美術に興味があり、早稲田大学で美術史を中心に学びたいとのこと。趣味である読書も封印して、受験勉強に取り組んでいたようです。

◯日本語を始めたきっかけは?◯

 日本のゲームが一番最初の理由です。日本の多くのゲームは中国語のバージョンがありません。私は日本語のゲームができるように、中学生の頃から自分で日本語を勉強してきました。

 本格的に日本語の勉強を始めたのは日本留学を決めた2019年です。その時は実はオーストラリアに留学中でした。だいたい1年弱くらいオーストラリアにいたのですが、自分の趣味であるアニメやゲームなど、好きなものが充実しておらず、やはり日本へ行きたいと日本留学を決めました。それから中国に帰国し、日本語学習にさらに力を入れ始めました。

◯早稲田文化館を選んだ理由は?◯

 実は中国での日本語の先生が早稲田文化館出身の先輩だったんです。それで早稲田文化館を勧めてくれました。実際、先生方は非常に熱心に教えてくれて、受験指導もとても役に立ちました。

◯日本に来てからどんな生活を送っていますか◯

 もともと2020年10月に入国予定だったのですが、入国できたのは12月でした。入国後、午前は早稲田文化館で授業を受け、午後は塾でEJUの勉強をしていました。

 日本での生活に慣れてからは、塾でも自宅でもEJUの過去問を中心にとにかく問題を解いていました。そして、間違えた理由を確認、整理して、同じ間違いをしないように気を付けていました。ただ問題を解くだけではなく、「振り返り、復習」をとても大切にしていました。

 私は美術鑑賞が好きなんですが、多くの美術館に行くことができませんでした。それはとても残念でした。ですが、家ではよく中国の友達と電話をしていたので、このコロナ禍でもストレスを溜めずに生活できています。ただ、オンライン授業は集中するのが難しい時もあったので、集中力のコントロールが大変でした。

◯具体的にはどのような勉強をしていましたか◯

 EJUは過去問を解くことが多かったです。聴解は1回問題を解いた後、内容をもう一度聞くようにしていました。スクリプトを活用しながら、わからない単語や文法を確認、整理して、覚えていました。

 単語は『MOJI辞書』という日本語学習アプリを使っていました。毎日繰り返し、覚えられていない単語を何度も確認していました。

◯学校の試験に向けて、どのような準備勉強をしましたか◯

 大学入試の漢字と現代文の問題集を買って、たくさんの漢字を覚えて、現代文も練習していました。現代文は日本人高校生にも人気がある『出口式現代文』を使用していました。学校でも入試の現代文の練習も毎週やっていたので、読解力が身に付きました。学校の現代文の授業は最初とても難しく感じましたが、少しずつできるようになって、自分の力が上がったことが実感できました。とてもためになる授業でした。

◯役に立った準備、勉強を教えてください◯

 自分の間違った問題を問題集に整理して、間違った原因を分析して、その解き方を覚えるという方法で勉強していました。そうすると再び間違う可能性が減るので、とてもいいと思います。また、余計なことを考えずに、一心不乱に勉強するという方法もおすすめです。

 中国ではあまり会話の練習はできなかったのですが、毎週の会話の授業も役に立ちました。毎回緊張しましたが、この授業のおかげで会話力を伸ばすことができました。

◯後輩たちにメッセージをお願いします◯

 自分に自信を持って、私なら良い大学に合格できないと思わないでください。みんなは無限な可能性を持っていると思います。自分が目標を立て、その目標に向かって努力して、可能性を十分に発揮すればいいです。

 私も最初は自分に自信が持てませんでした。でも最後は合格を勝ち取ることができました。ですから、みんなも自信を持つべきです。