vol.2 どんな状況も楽しもう!
お元気ですか。
コース長の中道です。
ブログのvol.2は、文法担当の小林寿緒先生をご紹介します。
日本語教育業界は女性が多く、男性は貴重な存在だと思うのですが、そんなご苦労はないのでしょうか・・。
中道:日本語教育業界に入ったきっかけを教えてください。
小林:日本脱出を考えていた時に何かの役に立つかもと思って養成講座を受講したら、
思いの外面白くて後に引けなくなりました。
中道:なるほど。
日本脱出を考えるのは、日本語教師のあるあるでしょうか。
では、自分で勉強している時に大変だったことはありますか?
小林:苦労とまではいきませんが、新し物好きなので実習の度に性懲りもなく
いろいろなものを詰め込もうとして、消化不良になりました。
あまり欲張りすぎないほうが良いようです。
中道:たしかに、あれもこれもと欲張ると自分が苦しくなりますね。
チャレンジ精神は大事ですが。
さて、次に、教育現場でのエピソードを教えてください。
小林: 何年やっても職場が変わる時には緊張するものですが、中国で教壇に立った初日も
やはり緊張でチョークや黒板消しを落としまくっていたら、学生達の間から
「先生、緊張しないで」「先生、がんばって」などと励ましの声が聞こえました。
教師だからってなにも完璧を装う必要はない、こいつらと一緒に授業を作って
いこうと思いました。
中道:うーん、かわいい学生ですね。
学生と一緒に先生も成長していく。一生勉強ですね。
寿緒先生が、これからの日本語教育に期待することは何でしょうか。
小林:日本語教師に対する世間の認知度が高くなればいいなとは思いますが、べつに国の
お墨付きが欲しいわけではありません。今検討されている国家資格化も日本語教師
を画一化する結果になってはいけません。アメリカにはいろいろなESL教師が
いましたが、日本語教育業界も学歴、経歴、世代、国籍、ジェンダーなど、
引き出しを増やしながら発展していって欲しいです。
中道:ありがとうございます。
日本語教師はまだまだ知られていない部分が多いですよね。
では、最後にこれから日本語教育業界に一歩踏み出そうとしている方への
メッセージをお願いします。
小林:是非楽しんでください。教師自身が楽しんで臨めばきっと良い学習環境が作られる
でしょう。そしてその環境の中で教師自身が学べることも多いはずです。
中道:小林寿緒先生、ありがとうございました。
vol.3をお楽しみに~。