コース長からの挨拶

「日本語教師」と聞いて華やかな職業を想像される方が多いと思います。

確かに、外国人や日本語が母語ではない方に教えるわけですから、「外国文化」をイメージするのは最もなことです。

しかし観光旅行ではないので、常に学習者からは知識や技術はもとより、教養ある「教師」であることが求められます。

教えるもの(=日本語)の知識や教える技術を持っていることは言うまでもないことです。しかしそこに留まらず、プロとしての意識を持ってもらいたいと思います。絶え間ない努力と、学習者のニーズと、教師と学習者の共同作業の結果として学習者の能力の進捗を常に気にかけてください。

日本語教師はインストラクターです。スキーのインストラクターを思い浮かべてください。

スキーができてあたりまえです。スキーができるように上手に教えることができるかどうかが問われます。学習者の能力を正しく把握し、学習者が最重目標に向かって着実に歩んで行けるように、良き伴走者にならなければなりません。

このようなプロのインストラクターの養成が当講座の目的です。

検定合格者(年間約2000名)、各大学の日本語学科卒業者副専攻単位取得者、民間の420時間養成講座修了者など「日本語教師になる条件を満たしている教師予備軍」は、年間数千人が新たに生まれます。

甘い言葉は言いません。「プロの日本語教師になる」という強い目的意識を持った方の受講をお待ちしております。

早稲田文化館日本語教師養成講座420時間コース

コース長 中道友子  文教大学文学部日本語学科主専攻卒業