vol.13 日本への憧れ、日本語の学習を止めない努力を
みなさん、こんにちは。
12月に入り、時間の流れがさらに早く感じますが、お元気ですか。
今回のブログは、早稲田文化館日本語科の校長、今井先生へのインタビューです。
校長先生は、早稲田文化館の先生の中でも相当なキャリアがあります。
中道:校長先生、よろしくお願いします。
校長:よろしくお願いします。
中道:先生が日本語教育に関わるようになったきっかけは何ですか。
校長:私が会社員時代に、友人から日本語教師のピンチヒッターを頼まれたことがありました。
突然のことで戸惑いましたが、友人が準備してくれた教材で乗り切って、達成感を味わった気がします。
その後、台湾に夫の転勤で住んでいた時に、日本語学校で講師を募集していた所に応募して合格したんです。
日本語教師について、きちんと勉強出来る場所はなく、採用された学校で、簡単な研修を受けて教えることになりました。
中道:今から30年以上前ですね。
パイオニアのような存在ですね。
ご苦労も多かったのではないでしょうか。
校長:そうですね。
始めたころは、今のようにインターネットが普及しておらず、教材選びが大変でした。
市販の教材も種類が少なく、ずいぶん手作りしました。
中道:インターネットの発展で、世界は大きく変わりましたね。
今は、インターネットが使えない状況が想像出来ませんね。
では、印象に残っている学生はいますか。
校長:早稲田文化館で最初に担当したクラスの学生はみんな覚えています。
中国、韓国、台湾、タイ、ネパール、ミャンマーの学生がいるクラスで、仲が良いクラスでした。
課外活動に行った時に、雪が降ったのを見て、ミャンマーの学生が驚いていたのが印象的です。
中道:学生の名前を覚えると、授業がとても進めやすくなります。
名前だけでなく、趣味や友達関係、知れば知るほど楽しくなります。
学生も、日本語学校時代をよく覚えているし、先生を慕ってくれます。
では、校長先生がこれから日本語教育に望むことを教えてください。
校長:日本語を勉強したいと思う気持ち、日本へ来たいと思う気持ちがしぼんでしまわないようにしていただきたいと思います。
また、留学だけでなく、生活や仕事の面で使える多様な日本語を勉強出来るような環境整備も望むところです。
中道:そうですね。
長い目で見て日本が発展し続けられるように、国際的な人の流れを作っていかないといけませんね。
校長先生、ありがとうございました。
みなさん、次回をお楽しみに。