合格体験記5~ペドロ・オチョア・アルカラさん~
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早稲田文化館で日本語を学び、大学合格という夢への第一歩を踏み出した学生の合格体験記!
第5回目はメキシコから日本へ来たペドロ・オチョア・アルカラさんに話を聞きました。
合格校
○拓殖大学 商学部 経営学科○
- 日本語の勉強を始めたきっかけは?
- 初めて日本に来たのはいつですか。
- どうして早稲田文化館日本語科を選びましたか?
- 日本ではどのような生活を送っていますか。
- EJUやJLPTのためにどのような勉強をしましたか。
- 大学受験のためにどのような準備をしましたか。
- 後輩たちにメッセージをお願いします。
世界一の漫画家になるという夢を持って日本に来たペドロさん。その目標を叶えるためにも社会勉強をして、たくさんの世界を知りたいと大学進学を決めました。
今回はそんなペドロさんに普段の勉強のこと、大学受験について話を聞きました
◯日本語の勉強を始めたきっかけは?◯
小さい頃からドラゴンボールやNARUTOなどの日本のアニメが好きで、いつか日本へ行きたいと思い、メキシコにあるカルチャーセンターの日本語教室で習い始めました。その時の教科書は『みんなの日本語』で、中学1年生から3年生までそこで勉強しました。
それから、マンガ家になるという夢を叶えるためには、さらに日本語が必要になると思い、今まで日本語の勉強を続けています。
◯初めて日本へ来たのはいつですか◯
17歳の時に日本に初めて来ました。その時に、今まで自分が学んだ日本語を実際に使ってみました。実際に旅行で使ってみると、もっと日本語を勉強したいと思うようになり、高校卒業後はメキシコのラーメン屋で働き、日本語の会話の練習に励みました。
◯どうして早稲田文化館日本語科を選びましたか◯
日本に留学する半年前、2度目の日本旅行に来ていました。その時に泊まっていたシェアハウスで知り合ったインドネシアの女の子が早稲田文化館日本語科を紹介してくれました。アニメや漫画が大好きな私にとって、秋葉原の近くにある学校というのはとても魅力的な環境でした。
早稲田文化館は中国人の留学生が非常に多く、どうしても私の存在が目立ってしまい、少し戸惑った時もありましたが、学校では英語をほとんど使うことなく、日本語だけで生活することができたのはとても良かったです。また、中国人留学生に置いて行かれないように、必死に漢字を勉強しました。正直、苦しい時もありましたが、常にチャレンジできる環境というのは、自分自身を成長させることができると思います。
◯日本ではどんな生活を送っていますか◯
午前に授業が終わってからは、午後はアルバイトをしていました。私は英語ができるので、浅草の仲見世にある煎餅屋で観光客相手の接客をしていました。もちろん同僚は日本人だし、日本人のお客さんもいるので、日本語の会話の練習になりました。そのおかげで、会話力と聴解力には自信がつきました。私は日本人と一緒に暮らしていたので、アルバイト以外ではほとんど英語やスペイン語は使わない生活で、生活すべてが日本語でした。
また、学校と家が離れていたので、通学のための電車でも勉強していました。国で勉強していた文法にはそれなりに自信があったので、漢字の勉強をメインにしていました。クラスがあがり、文法のレベルが上がると共に漢字がさらに難しくなるので、何回も書いて練習するなど、諦めずに勉強を続けました。
テスト前にはアルバイトを休んで、授業のプリントや教科書の復習をしました。先生が添削してくれた正しい文章を自分で書き直して、文法の正しい使い方を確認していました。
◯EJUやJLPTのためにどのような勉強をしましたか◯
漢字の理解に時間がかかると、必然的に読解にも時間がかかります。授業で使っていた『完全攻略問題集読解』の本はとても役に立ちました。早く要点を見つける方法を学べたので、EJUのために非常に助かりました。
授業で分からない言葉があった時は、先生やクラスメートに聞いて、わからないことをそのままにしないように心掛けました。
◯大学受験のためにどのような準備をしましたか◯
大切なのは、行きたい大学を決めてから、大学のテストについて調べて、そのテストのために勉強することだと思います。大学によって全然テスト内容が違うので、それに合わせて勉強する必要があります。
私は小論文の試験があったので、論文の書き方を練習しました。色々な論文を読んで、いい論文と良くない論文の内容の差を理解し、それから何回も書いて、先生に見てもらいました。1週間に2つを目標に、いろんな内容の論文を書きました。
そして、毎日決めた時間に勉強するという習慣をつくりました。勉強のプランを作り、昼に3時間くらい勉強した後、夜に同じ内容を復習するという方法で続けていました。繰り返し練習することによって、しっかりと定着させることができました。
志望理由書には1か月くらい時間をかけました。自分は何が勉強したいのか、どうしてそれがしたいのか、そのために何が必要か、自分のことを整理するのが難しかったです。どうしてこの勉強が必要か、本当に自分が欲しいもの、知りたいことをちゃんと見つけなければならないと思います。時間をかけて準備したおかげで、面接練習はスムーズにできたと思います。
◯後輩たちにメッセージをお願いします◯
大学によってどんな準備が必要か考えて、早く行動したほうがいいです。話した経験が少ないと、自信を持てないかもしれませんが、日本語を話す機会を増やせば自然に上手になります。
自信もって!頭を使って!